大先生御講話集

2018年(平成30年)7月8日 ベストグループ北関東見聞会

皆様、おはようございます。昨日、命に関する質問がありました。質問の内容が凄いのです。「一.天命、二.宿命、三.運命、四.寿命、五.命名、六.使命とは、それぞれどういう意味でしょうか?」と質問がありました。私は命について説明できるので、瞬時に答えることができるのです。『天命』とは、命が人間の肉体に宿る前に、神が定められた決め事を言います。たとえば「人類のために貢献しなさい」という、天命を授かるのです。天命は誰でも頂けないのです。

『宿命』とは、命が人間の肉体に宿った時に人生を決められたことです。何をやっても上手くいかないという方は、苦しむために生まれた方です。幸せになるために生まれた方、何をやっても見えない力で導かれ、人間社会でも素晴らしいことを経験する方というのは、命が宿った時に人生を決めて入られたのです。『運命』とは、運のことです。命を信じ、認めた方は、運が良くなります。反対に、命を否定する方は、良くない運となります。命という存在は凄い存在なのです。

命を認めない方は、悪いことが起こりやすいのです。何をやっても悪いことばかりが起こるのは、命を認めないからです。命を認めた時から、良いことが起こるようになるのです。私は昭和十九年生まれですが、当時は命を否定する方はほとんどいませんでした。戦争で三百万人以上の方が亡くなられましたので、当時の母親は子供に命の大切さを教えたのです。当時の日本は、世界で一番犯罪が少ない国でした。なぜなら、日本は命の存在を一番認めていた国だったからです。日本は命を尊んだ国だったのです。

今、「命は大切です」と言う方は少ないと思います。「命がなくても生きられます。お金がなかったら生きられません」というのが、今の親や学校の先生の言葉です。私は育ての母から、命の存在を徹底的に教えられて大きくなりました。しかし最近は、命の大切さよりも「お金、お金」という方が多いようです。確かに、お金は生きるために必要な道具です。しかし、死んだら終わりではないですか。命がなければ生きられないではないですか。それにもかかわらず、命の大切さを子供に教えている親は少ないのです。

『寿命』とは、命が肉体に宿った時に、何歳まで生きると決められたことです。ろうそくの炎にたとえると、短いろうそく(短命)と長いろうそく(長命)があります。しかし、長生きをするから立派ではないのです。私は五十九歳で急性劇症肝炎になりました。インドで生野菜を食べて、日本に帰ってから急に、肝臓の数値が高くなりました。しかし、そのまま研修をして、全国を回っていました。

気がついたら肝臓の数値が六千四百になっていました。研修の休み時間になったら横になり、水も飲めない状況でした。ところが研修開始の時間になると、立ち上がって研修をさせて頂きました。北陸地区へ行かせて頂いた時は食事もできない状況でしたが、最後まで研修をさせて頂きました。とうとう「もう駄目だ」と思い、帰りがけに病院へ行くと、お医者様から「十名のうち八名は明日か明後日に亡くなるといわれる病気です」と言われました。

私は四十八歳からこの世界に来ていますので、何があっても揺れない努力をさせて頂いていました。ですから、お医者様から「明日か明後日です」と言われても、全然心が揺れませんでした。これはなぜでしょうか。見えない存在を信じていたからです。心がとても平安だったのです。
あなた方はなぜ、毎日心が揺れているのですか。なぜなら、形あるものに焦点を絞っているからです。

体、家族、仕事、物質など、形あるものに焦点を絞っている方は、それらを手に入れたら喜び、手に入らなかったら不安になるのです。病気になったら不安になり、健康なら「当たり前」と思うのです。だからあなた方は、この世のことで毎日一喜一憂しているのです。なぜなら、形あるものしか信じていないからです。

私は形のない存在を信じることができるようになっていたので、急性劇症肝炎になっても、一切心が揺らがなかったのです。本当ならば、五十九歳で亡くなっていたかも知れません。しかし、偉大なる存在から必要とされたのでしょう。

『命名』とは、子供に名前を付けることです。インドでは、親は子供に神様の名前を付けるのです。私の名前は晃弘です。『晃』は日の光です。日の光とは偉大なる存在という意味です。『弘』は広めるという意味です。私は偉大なる存在を広めるために生まれたのだと思っております。私は、このように良い方に解釈するのです。悪い方に解釈するよりも良い方に解釈する方が、良いではないですか。そうすると、名前に恥じないことをするようになるのです。「自分の名前は素晴らしい」と思うようにしているのです。

『使命』とは命に仕えるということです。命の存在は無限の力をお持ちなのです。私はインドに行って命や真理の勉強をして、二十五年目に入りました。生物が生きていく最小の単位が、命という存在です。命が分かるようになると、一番大きな存在が分かるようになるのです。一からあらゆるものができていくので、一が多となったということが分かるようになるのです。そのことが理解できるようになると、この宇宙の仕組みが分かるようになるのです。そのことを解き明かすのが真理なのです。

真理は最高の教えです。真理に到るということは、人生が完成したということです。つまり、創り主の下に戻るために、偉大なる存在は人間を創られたのです。完成した人間だけが、創り主の下に戻れるのです。しかし真理に到るには、命の存在を認識した方でないと到達できないのです。命の存在を知り、命につながった方は、真理とは何かが分かります。命の存在を認識した方は、生きていてとても幸せなのです。

私はまず、命の存在を知る白い心の人(浄性(じょうせい))をお育てしております。命という存在を信じるようになると、この世のことで揺れることが少なくなってくるのです。あなた方がこの世のことで揺れているのは、目に見えない存在を信じる度合いが弱いからなのです。信じる度合いが強ければ強い分だけ、命の無限の力が内面から出てくるのです。私は命という存在を信じる力が強いのだと思います。だから無限の命の力によって、今日までずっと生かされているのです。何をやっても上手くいくのです。ありがとうございました。

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